2025年7月16日、エッグフォワード株式会社主催によるセミナー 「変化の激しい時代のマネジメントのあり方とその打ち手」 が開催されました。
当日は、多種多様な業界から役職者の方々を中心に約40名の方々にご参加いただきました。参加者の皆さまが日々の業務でリアルに感じている問題意識や難しさを起点にして、エッグフォワードが様々な企業をご支援する中で得た知見の共有、双方向の意見交換がなされ、多くの皆さまに学びを持ち帰っていただける場となりました。
冒頭では、当社取締役COO 兼 企業変革支援事業統括の田村が登壇し、本テーマをとりまく状況が複雑化している現状と、だからこそ一方的な講義形式ではなく、参加者が自らの課題を持ち込み、発信しながら登壇者とともに考え学びを深めるよい場にしたいという想いが共有されました。
パネルディスカッションには、企業変革支援事業部の藤野と弘田が登壇。参加者から寄せられた「今、最も関心があることが何か」という問いを起点に、議論が展開されました。
最初の問いは、そもそもの前提として、「いいマネジメントとは何か」。そこから浮かび上がったのは、マネジメント層が相反する役割を同時に担う難しさでした。上段にある会社の事業目標を達成するための成果マネジメントと、メンバーにも気を配りながら育成をしていく部下マネジメント。短期目標を追いながら、中長期の視点も持つこと。コトへの向き合い、人への向き合い。両軸をいかにバランスさせるかが、持続的な成長を支える鍵であり、多くの企業において求められているという議論がなされ、参加者の多くがメモを取りながら真剣に議論へ聞き入っていました。
議論テーマはやがて、「**次世代マネージャーの発掘と育成」**へと広がっていきました。「従来の研修や座学だけではもはや十分ではなく、マネージャー自身が自ら考え、変化していく力が求められている」というコメントに、多くの頷きが見られました。藤野は、候補者に早くから領域やテーマをまたいで他者と働く経験を積ませることの重要性を語り、”仕事に対して自ら意味づけし、アレンジして楽しく向き合えていること”が、次世代マネージャーを見極めるポイントになっていると、事例を交えて紹介しました。また、サポート体制を整えた上でストレッチゾーン、時にパニックゾーンを経験させ、候補者の成長を促しつつ特性を把握する工夫についても、事例を交えて紹介しました。
続いて「会社が期待する水準に達していない若手マネージャーの視座をどう高めるか」という問いが投げかけられました。弘田は、組織ミッションと個人ミッションを結びつけることの重要性や具体的な方法、研修などのソフト面だけでなく昇格・報酬などハード面での仕掛けの重要性を指摘しました。また藤野は「共通の問いを全社で持ち、擬似的にでも高い視座を体験させることが大切だ」と述べ、早くから経営視点を持たせるプログラムや修羅場・越境経験へのアサイン等「視座を引き上げる仕組み」の必要性と、先行している企業が取り組んでいる事例を紹介しました。